臨床で使えるお灸をめざして【 準備 】

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いたたに
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準備と言っても大したものはないのでご安心を

お灸練習をするための準備

施灸板 / 施灸用紙

今回の練習台となる板を制作します。

とは言ってもそれほど難しいものではなく、学生さんならすでに持っているかもしれません。
あればそれを、無ければ用意して下さい。

無ければ、百円均一なんかで売っている”木質バインダー”がおすすめです。
バインダーであれば、紙上施灸練習をする際、紙の固定ができて便利です。

お灸を据える目印の十字は20壮分くらい(写真のような感じ)
横5壮分、縦4壮分、線の幅は3センチ前後ですと扱いやすいと思います。

板上施灸用の格子

交点の横幅は紙の練習用紙がありますので、こちらを参考にして下さい。
PDFファイルとしてダウンロード/印刷できます。
2種類あります。どちらでもお好みでご使用下さい。

点灸用もぐさ

点灸用のモグサですが、練習用ですので各メーカーの中級グレードの物がよいです。
量は10g程度、小箱モグサとして売られている事が多いです。

具体的には、山正「福寿」、カナケン「点灸用もぐさ」、釜屋もぐさ「点灸用もぐさ」あたりです。
釜屋もぐさの点灸用もぐさのラインナップでは、100gからしか見当たらなかったので、お友達とシェア出来るのであればこちらが良いと思います。

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最上級のほうが使いやすいのでは?という人もいると思いますが、ぶっちゃけ安いからです。
あと、扱いやすいからというのもあるのですが、それは個人の好みが出ます。
しっかりコントロールできるまでは、中級品程度を使うほうが良いです。

線香

線香ですが、太さ4ミリほどの太めの物を使用してください。

仏壇用の細い物でも、点火は出来るのですが、施灸するためには常に手に持って使用します。
細い線香ですと、強い力が加わった時にすぐ折れる可能性が高いです。
事故を防ぐ意味でも、太めの線香を使用して下さい。

お線香が長くて使いにくい人は、ちょっとカットしてやってもいいかと思います。

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線香の色について

淡路島の線香メーカー『梅薫堂』の工場見学へ行った時に質問しました。
答えとしては、「お線香の材料を練り上げる時に色粉を入れるか入れないかの違い」とのことでした。

色粉不使用のものは、茶色だそうです。

ライター・灰皿・フェイスタオル

ライターは、何でも構いませんが、各自使いやすい物を準備して下さい。
ただ、ジッポーのような火が大きく安定しにくいものは、線香の点火用途として使いにくいので避けたいです。

CR対応の電子ライターを簡単に着火する補助具も発売されています。

灰皿は、ベッドサイドを想定すると安定感のある幅広のものが良いです。

フェイスタオルは、施灸練習をする場所の下敷きにするものですので、汚れます。
使い古しのタオルをご準備いただければと思います。

キッチンタイマー・メトロノーム

キッチンタイマーは、1回の練習時間を区切るために使います。

メトロノームは、モグサをちぎる、置く、火を点けるのリズムを身体に覚え込ませるために使います。

両方ともスマホがあれば出来るのですが、タイマーに関しては、練習中しょっちゅう触ることになるので百円均一の物でいいので専用を一つ準備して下さい。

高いけれど使いやすそうのタイマー、1/3/5/10分と練習で使うタイムを網羅しています。

メトロノームは、スマホから無料のアプリで十分です。
それぞれのスマホから『メトロノーム』で検索してみて下さい。

App Storeのほうは実際使っています。シンプルで使いやすいです。
以下のリンクでAndroidの方は寝トロノームというアプリへ行きます。

トロノーム
トロノーム
開発元:BEIJING BULUOBANG CO.,LTD
無料
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灸点リング・線香消し・定規(カード)

灸点リングは、紙上施灸練習をする際にお灸を立てやすくするために使用します。(板上施灸では使用しません)
紙上施灸は、すぐにはしませんので持っていなくてもすぐ準備する必要は在りません。

線香消しは、練習台の灰を片付ける、休憩時などすぐに線香を消すためのものです。
結構、灰を片付けている時に、線香を袖に引っ掛けてどこかを焦がしたという事故は多いです。
実際臨床でも患者さんの服を焦がしたという事故は多いです。

個人的には線香サイズに合わせた専用の線香消しを使用しています。
(東京の灸法臨床研究会、(有)三景で販売)
金属製の鉛筆キャップでも代用は可能です。


クツワ HiLiNE 鉛筆キャップ アルミ 6本入 6色 RB016

定規ですが、使用方法は線を引くのではなく、モグサの灰をざっと集める箒代わり。
ですので、すでに使用しなくなったカードなどでもいいです。
昔ですと、テレホンカードや機械処理するポイントカードなんかがちょうどよかったのですが、最近はそういうものを見なくなったので定規としました。

ティッシュでざっと拭き取っても良いので、ちょっとした便利グッズです。

まとめ

ざっとこれからする練習用用具の説明でした。

必ず用意するもの

  • 板上施灸をするバインダー
  • もぐさ
  • 線香
  • ライター
  • 灰皿
  • キッチンタイマー
  • メトロノーム【アプリ】

出来れば用意

  • フェイスタオル
  • 灸点リング

あれば便利

  • 線香消し
  • 定規(カード)

大体がすでにあるものだとは思います。
消耗品としては「モグサ」「線香」、しっかり準備したらさっさと練習を始めましょう。

身体が覚えてしまえばお灸は始めるのが簡単になります。
頑張りましょう。

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