お灸ってすぐボロボロになるし、あんまり綺麗に出来なくて億劫になっちゃいます
人前ですると余計に汗をかいてさらにボロボロに、、、
だからあまり人前ではしたくない。
それじゃ仕事ならないな。まあわからんでもないけど
ボロボロになる原因の汗は、緊張だから自信をつけないとね
テクニック的には、リズムよく出来るようになるとボロボロになりにくくはなるかな
艾の綺麗さは、自分の基準のサイズが出来ていないからじゃないかな
今回は施灸リズムを習得するための練習方法をご紹介します。
ある程度出来る様になってくると捻りで艾がボロボロになることも無くなるかもしれません。
板上施灸練習
これが一番の上達方法と言う訳ではないのですが、まずは回数が必要なので文句の言わない板をチョイスしました。w
では行ってみましょう。
準備するもの
・板(施灸板)
サイズは最小サイズで10センチ×20センチほどの板。
大きいものでも構わないですが、お好みでどうぞ。
100円均一の木質バインダーなんかもオススメです。
これに10から20の十字を書きましょう。
(数はサイズに合わせて適当に)
・お灸セット
艾(グレードは何時も使っている物がベスト)、
線香、灰皿、ライター
・あれば便利なもの
下に敷いておくタオル
灰を集めるカード(もう使ってないポイントカードなど)
タイマー(スマホでもOK)
セッティングは線香を持つ方に灰皿、逆に艾。
必ず自分が使いやすい場所へ
やり方
スマホでアラームを10分~15分にセット
この時間は施灸練習をする時間と決めてやりましょう。
一日10分毎日で一週間から一ヶ月ほどで変化は感じられると思います。
短い時間で集中しましょう。ダラダラしても効率は悪いです。
次に、テンポを刻むメトロノームを用意しましょう。
刻むテンポは「60」です。
「千切る」「置く」「火を点ける」の3動作をテンポに合わせて据えていきましょう。
据える場所は、板に書いた格子の十字の上、出来るだけ中央へ置くようにしましょう。
灰は、そのまま上から押しつぶすようにして重ねて据えていきます。
やり始め60テンポはかなり早く感じます。
しかし、艾の形が崩れていようと、火が点かなかろうとリズムに合わせて手を動かしましょう。
火は点かなかろうと言いましたが、火は点けようとしてください。
そうでないと意味がないです。
点火率は70%以上を目指しましょう。
置いた艾の形は、気にしなくていいです。
お灸が大きくなってしまったら、ずっと大きいものを据えるつもりで行こう。
大きくなったり、小さくなったりしないこと一定サイズであること気にする。
メトロノームはアプリでもいいし、You Tubeで「メトロノーム 60」で検索
上達への近道は意外と地味
つまづきポイント
やっていて意外と本人は気が付かない、困るポイントをいくつかご紹介
力の入りすぎ
一番つまづきやすい所であり、捻っている艾がボロボロになる原因ナンバーワン
捻りのコツは、力を入れないこと(言うは易し)
艾は力を入れずに転がすと細長く伸びていくが、力が入ると固まって伸びない。
固まった艾を千切るとボロボロになりやすく。形も一定しない。
とにかく肩の力を抜こう。
肩に力が入っていると、他人が見ると施灸場所を覗き込むような姿勢になっていることが多い
ワンテンポ増える
3テンポにもう1テンポはいることがよくある。
千切る、置く、火を付ける、「捻る」だ。
捻るが余計に入っている。
捻る動作は、スマホの文字入力と同じ、画面を見ながら入力している人のイメージ。
画面を見ないでフリック入力できる人のほうが入力は早い。
千切る時は手の一定の場所から、千切るので手は止まる。
置く、火を付ける時に捻るイメージで行こう。
一番自分では気が付きにくいので、1人なら動画を、2人以上いるなら見て指摘し合うのも良い。
板の上に艾が立たない
正直なところ、板上施灸は人の皮膚よりも難しい。
使っていると、艾のヤニで立てやすくなるのだけど、最初はそれも無いのでとにかく難しい。
立てる練習ではないので、爪楊枝でハンドクリームでも格子の所に塗布しておくといいだろう。
可能な限りちょっとだけにするのがコツ
理由は、据える時にクリームが指に付くと、艾が板ではなく指にくっつく。
爪楊枝を使うのもそれが理由。
立てる練習は、自分の足にしたほうが有意義な練習ができるだろう。
線香にくっつく
線香の点ける所に気を付けてみよう。
学校では、燃えていない所と燃えている所の境目で点火させると聞いたことがあると思う。
自分の感覚ではもっと先、点火部分のほぼ中央ちょっと手前くらい。(写真ピンぼけ失礼)
火のついていない黒い所が一番くっつきやすい。
根元は温度が高いかもしれないが、ちょっとズレるだけでくっついてしまう。
線香自体の動かし方はそれぞれで工夫次第。
目的が果たせればそれでいい
火が点かない
置いた艾をちょっととんがらせてみよう。
団子になると火は点き難い。
目的はお灸の臨床活用
板上施灸は施灸をスムーズに行う手段であり、目的は灸施術である。
あまりに練習ばかりに必死にならず、いけると思えば臨床へ取り込んでいきましょう。
その方が上達も早いです。
どうしてもお灸をする自信がつかない。
それは、お灸が出来ないのではなく、お灸が使えるツボがわからない。
だから自信がなくてうまく出来ないのだろうと思う。
それなら、電子温灸器など、使えるものは使って点灸をやってほしい。
そんな人は、電子温灸器があっているのかもしれない。
結局自信をつけるには小さな成功体験を積み重ねていくしかない。
お灸は必要な時に切り替えてすればいいだけの話である。
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