深谷灸灸熱緩和器の誤解

やいとSTATION

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先日灸法臨床研究会のオンライン配信作業のお手伝いを頼まれ参加してきました。

その際、灸熱緩和器の使用方法の誤解があると、深谷伊三郎先生の長男 新間英雄先生が資料を配られていたのでご紹介したいと思います。

灸熱緩和器目的の誤解

 セミナーで背中の灸の体験の時に他の参加者とコンビを組んで、下部画像 右のような持ち方で燃える艾の上に竹筒をかぶせている方がいます。
 竹筒で押すのではなく、ただ軽くかぶせるだけです。
 すえられている参加者が「熱い!」と叫んでいます。

 灸熱緩和器の押し方の一例が下部画像 左です。
 講師がこの持ち方で患者モデルの背中をギューと押しているのを見て何も学ばず、自分勝手に灸熱緩和器をつまんで相方の背中の燃えている艾に軽くかぶせるだけ。

2022年4月17日 灸法臨床研究会4月例会配布資料「灸熱緩和器目的の誤解」より転載
正しい持ち方
ダメな持ち方

深谷灸熱緩和器の目的

深谷灸法で使用される灸熱緩和器の目的は、竹で押さえる圧刺激によって灸熱をその名前の通り緩和することが目的です。

決して、消火ではないため、かぶせるだけでは目的は達成できることはありません。

ガラス管で試した試み

 有名な鍼灸学校でも灸熱緩和機を火消し道具と勘違いして、正確に火を消すには竹筒では見えないからガラス管で試そうとしました。
 結果は判るでしょう、ガラス管が煙で充満して何も見えません、大失敗でした。
 その道具を私は持っています、予想外に細いです。

 実が、父深谷伊三郎も同じような失敗をしましたが、目的が違います。
 艾の火が消えたのを竹筒では見えないから(消えない内に竹筒を外して患者に苦痛を与えないため)、竹筒と同じ寸法の筒抜けガラス管を製造業者に頼みました。

 出来上がった管を我が家で実験しました。
 私は最初からいくら筒抜けだろうと煙で充満するから駄目と言いました。

 実験は正しくその通りで父はがっかりしました。

2022年4月17日 灸法臨床研究会4月例会配布資料「灸熱緩和器目的の誤解」より転載

たしかに、見えないと火がついているかどうか分からない。
竹を取った瞬間大きく燃える。
こんな経験は何度もやってしまいます。

しかし、今の時代ならサーモグラフカメラを使えば確認できそうだなぁ・・・

学ぶことに真摯に向き合う

 なにか学ぼうとしているのなら講師のやっている通りに試すべきです。
 初心者の場合、注意すると直してくれますが、注意したあとでも軽く塞ぐだけでやる人がいます。
 おそらく臨床経験のある人で「灸は熱いに決まっている、そんな道具は気休めだ、自分には必要ない」と思いこんでいるのだろうか、
圧痛点を灸熱緩和器で探す方法も「面倒な、経穴図通りにやれば良い、灸は効く人と効かない人がいるから、圧痛点探しなど無駄だ。」

 そのような自分勝手な固定観念で固まっているかもしれない人が、何を学ぼうとセミナーへ参加するのでしょうか?
 大概、そのような方は二度と例会に参加しません。

2022年4月17日 灸法臨床研究会4月例会配布資料「灸熱緩和器目的の誤解」より転載

色々なセミナーでスタッフとして参加することがありますが、たしかにこのような方に多少なりと出会うことがります。

いくら経験があろうと出来ないのは仕方ないです。
なにしろ、新しい事なので出来なくて当たり前です。

経験が長い先生ほど、プライドもあるでしょう。
ですが、貴重な時間とお金を使いセミナーに参加しているのだから、まずは素直にやってみる。
新しいことをやってみて、無駄なことは無いと思います。

まな・ぶ【学ぶ】

《「まねぶ」と同語源》

 勉強する学問をする。
 教えを受けたり見習ったりして、知識技芸身につける習得する
 経験することによって知る。
 まねをする。


まね・ぶ【学ぶ】

[動バ四]《「まなぶ」と同語源》

 まねをする。まねをしていう。
 見たこと聞いたことをそのまま人に語る。
 教えを受けて身につける習得する

デジタル大辞泉より「学ぶ」

おまけ

 父が死の直前まで発行し続けた「鍼灸治療雑誌」のある号に、ガラス製灸熱緩和器の広告が載っています。
 父は納品された数百本のガラス管の処理に困って安売りしたのですが、さっぱり売れず廃棄しました。

 この醜態を人には言うなと父に口止めされました。
 もう父の失敗を書いても怒られないから良いですね。面白いでしょう!

2022年4月17日 灸法臨床研究会4月例会配布資料「灸熱緩和器目的の誤解」より転載

失敗は、口止めはされていたようですが、手が滑ってしまったみたいです。w

コメント

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