電子温灸器は株式会社チュウオーから出ている「一灸」「バンシン」「N灸」などです。
電子と名前がつく通り、電気の力で動くものです。
チュウオーの出している商品のコンセプトは「災害地でも使えるもの」だそうで、基本的に乾電池で動きます。
温灸器とありますが、基本的に、お灸と同じような熱量、刺激を目標としている機器になります。
他メーカーから色々電気の温灸器はありますが、おそらく「熱い」と感じることの出来る機器を作っているのは、チュウオーだけじゃないかなと思います。
N灸について
今回の「N灸」については、灸痕ができます。
使い方を間違わずに使用して灸痕(やけど)が出来る仕様の機械は多分これだけでしょう。
開発は、宝塚医療大学の副学長 中村教授の研究から確実に直接灸を行うために開発されたようです。
販売ページにちょこっと書いてました。
スペックについて
使用環境 | 温度:0℃~40℃(推奨使用温度範囲15℃~30℃) 湿度:30%~80%(但し結露不可) |
刺激温度 | 67±5℃(無負荷、非接触計測) 最高到達温度75±5℃ |
熱刺激時間 | 約7秒(自動停止) |
熱刺激面積 | 約7m㎡ |
連続使用回数 | 約1,000回 (アルカリ電池または充放電回数が少ないニッケル水素充電電池の場合。 または充電電池が劣化している場合は使用回数が減ります。) |
使用電池 | 単3形アルカリ電池/ニッケル水素充電電池 2本 |
定格 | DC2.4~3.0V 2.4W |
大きさ | 180×φ26(mm) |
質量 | 約92g(アルカリ電池を含む) |
付属品 | アルカリ電池×2個、収納ポーチ、取扱説明書・保証書 |
使用電池に注意
マンガン電池は使用できない。(最近はマンガン電池あんまり売ってないですけどね)
理由は、アルカリ電池に比べ出力が小さいため動作が不安定になります。
マンガン電池は出力が小さいですが、時計や電卓、大きな電力の必要のないものには最適です。
逆にそれらにアルカリ電池を入れると液漏れが起こったりしやすいみたいです。
詳しく知りたい方はコチラからどうぞ
熱感はどんな感じ?
火傷ができるくらいだからさぞ熱いのだろうと思われると思います。
確かに熱いです。
個人的な感じ方で全員がそうなるかわかりませんが、参考程度に書きますとこんな感じ。
じわじわーっと4秒ほどかけて熱が上がって来ます。
5~6秒でピーク、ちょっとチクンと感じる熱さがあります。
丁度4秒から6秒の間で、患者さんからアッツと言われることが多いです。
6秒を過ぎると、温度が下がっていく感じです。
7秒目は余韻という感じがします。
ただ、7秒が過ぎるとプチッと熱が切れるので、ここはお灸と違うなぁと感じてしまうのはお灸好きだからでしょうか。
無茶苦茶熱いかと言われると、そうでもない。
どんな熱さか知っていれば「こんなものか」と思える熱さですが、初めてだと結構びっくりする熱さを感じるのかなと思います。
灸痕について
N灸は灸痕ができます。
つまり、火傷が出来るのですが、器具の先端は直径5ミリの円形。
そのサイズの火傷が出来るのか?といえばそうではなく、中心の発熱部分のみの火傷が出来ます。
灸痕サイズは、多少人によって違いますが、縦2ミリ横1ミリほどの縦長の火傷が出来ます。
ご紹介動画でどんな感じなのかは確認できます。
メリットとデメリット
まとめ
N灸はチュウオーの商品の中では医療機器登録がされておらず、安めの設定になっています。
N灸は、電気で動く温灸器として、灸痕(火傷)をつくります。と謳っている珍しい商品です。
しっかりお灸してますよ!!という先生には、完全往療用かなと思います。
スタッフがいて自分もそんなにお灸はしないけど、たまにあると便利かなと思う先生は使って損はないかなと思います。
場所が火気厳禁でお灸が出来ないと悩んでいる先生にはピッタリですよ。
筆者自身はお灸をしっかりする方なので、少々持て余し気味ではあります。
膝や肘をちょっと不規則な姿勢でお灸がしたい時には重宝します。
でわまた
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