電子温灸器? =ハーブQ編=

灸活未来塾

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電子温灸器は株式会社チュウオーから出ている「一灸」「バンシン」「N灸」などです。
チュウオーの出している商品のコンセプトは「災害地でも使えるもの」だそうで、基本的に乾電池で動きます。

電子と名前がつく通り、電気の力で動くものです。

温灸器とありますが、基本的に、お灸と同じような熱量、刺激を目標としている機器になります。

他メーカーから色々電気の温灸器はありますが、おそらく熱さを感じることの出来る機器を作っているのは、チュウオーだけじゃないかなと思います。

今回はちょっと例外で、乾電池では動かない温灸器『ハーブQ』を使用者目線でご紹介したいと思います。

ハーブQのカタログスペック

こちらが、ハーブQのカタログスペック

品名ハーブQ
品番HERBS9
電源USB TypeC DC5V2.4A 12W
温度設定2段階(Low54℃ High60℃)
最高温度60±5℃
発熱部素材遠赤外線輻射硬質セラミックス
発熱部面積直径約 40mm(1260m㎡)
温度制御マイクロコンピュータ制御
安全装置温度ヒューズ・電流ヒューズ
外形寸法・質量約154×50φ(mm)・約170g
付属品USB5V3.1A AC アダプター
USB TypeC 1.8m 電源コード
コットンクリップ用Oリング
収納ポーチ
取扱説明書(保証書を含みます)
定価140,800円(税込)

比較対象になにか無いか?と探したんですが、イマイチ良いもの無い。

一応、同じような使い方ができそうな「黄帝灸ナノプラチナⅡ型」というものがありました。
ただ、詳しいスペックが不明(買えばついているんでしょうけどね。ざっくりした物しか見当たらない。)

広告の内容では最高温度がハーブQより高めの設定でした。

元々「びわの葉灸」をするためのもののようです。
ご興味があれば調べてみても良いかもしれません。

昔は今と違った仕様 頭を悩ます電源問題

現在のハーブQが開発される前のことを、メーカーから直接聞けたのですが、元は、充電式でアダブターをジャックに挿して充電、その電力で使用する仕様だったようです。

充電式の何がダメだったのか?
主な原因は

充電電池の劣化による仕様時間の短縮 ❞

当時これが原因で販売を中止したそうです。
発熱範囲の広い製品なので、電力消費も大きいため劣化が早いのもあったみたいです。

今は電池性能が上がって劣化しにくくはなっていますが、それでも劣化はします。
どうも、1年ちょっとで使える時間が短縮したことで、不良品ではないか?ということになったみたいです。

電池は劣化する。当時の先生方にはそれが納得できなくて、クレームに次ぐクレームだったようです。

今回再販に当たり、充電式は廃止。USBTypeC仕様になりました。
USBTypeC仕様になり、モバイルバッテリーも使えますし、コンセントでも使えます。

チョロっと線が出ている形にはなりましたが、むしろ長く使えるいい道具になったんじゃないかと思っています。

再販になった経緯は煙たいセミナー

このハーブQという温灸器の存在を知らなかった当時に、押し棒灸という太い棒灸(アイボウ)を使って、温熱治療のセミナーを行なっていました。

アイボウは太いので煙も半端ではないのです。
学校の実技室が、1人、2人ならともかく5・6組一斉にするので、換気が追いつかない。
部屋は、霞(カスミ)が出ている状態になってました。(当たり前と思ってたので何とも気にしてなかったですけどね)

一応煙低減に竹の筒を使うのがアイボウの特徴でもあります。

その状態を見たチュウオー社長の今里社長が

今里社長
今里社長

かわいそうやなぁ

と思って(他に色々思ったとは思いますが、、、)、ハーブQを紹介してくださいました。
本当にありがたい。

使用感について

※注意※
筆者個人の感想になります。
他の先生だとまた違った感想を持たれると思います、参考程度にお考えください。

使用歴は2021年2月から、約半年ですね。(感覚的にはもっと使っている感じがする)

仕方ないのですが、使用にあたって何時もつまづくのが予熱時間。
予熱時間は約4分程度、今は夏で暑いのもありますが、冬でも5分にはならない感じ。
治療していて、「さて」と思ったらスイッチ入ってなくて待機。もどかしい。

スイッチを忘れなければ、とても使いやすいです。

コードの位置は2,3ミリ上だったらもっと良いなと思っていますが、比較的持ちやすく、圧力を加えやすい形です。

コードの位置は、コード下に手を入れても余裕を持って持てるなぁと感じるからですが、それをしたところで、もっと低くてもとなるでしょうな。

サイズ感は大きすぎず小さすぎず、極端に手が大きい小さいがなければ問題ないサイズ

使用中の温度変化は、かなり小さいように思います。
使っていて冷えたなと思うことがない。

筆者の使用方法
  • 普段の使い方は素肌、肌着の上から手ぬぐいをかける。
  • 設定温度は高温。
  • 圧力をかけながらコリの上をスライドするような使い方が多いです。

手ぬぐいは、押し棒灸でタオルを使ってやるのでその名残ですね。
別の理由をつけるなら、肌に直接よりも冷めにくく熱さをキープしやすい気がします。

棒灸と違うところは、先程も言ったスライドが出来ること、棒灸は面での刺激になるのでだいぶ楽になりました。

これは今の環境によるものですが、棒灸は使っていると割と火が消えそうになって火種部分を吹き付けて消えないようにします。

コロナでマスク着用必須となった今、この吹付け作業が出来ない(やりにくい)
これはたまたまですが、助かっています。

こちらは、ハーブQ本体に不織布などをセットして使う方法の動画になっています。

なにげに限定品、、、 かも?

ハーブQの先に使われているセラミック。要は陶器なんですが、ちょっと有名所の特注品

先に販売していた充電式ハーブQの部品在庫

なので、これを使い切ると状況によっては販売が終了するかもです。

補修部品を確保した上での話なので、修理が出来ない。ということではないようなのでご安心を

まあ、落とさない限り割れることはないと思いますけどね。

メリットとデメリット

メリット
  • 押し棒灸の煙、ニオイからの開放
  • 火種が消える問題がなくなる。
  • モバイルバッテリーを使えば、外でも使える。
  • バッテリーがなくともコンセントで使えるUSB給電のフットワークの軽さ
デメリット
  • 本体から出るコードが邪魔(慣れる)
  • 付属コードが1.8mと長く、バッテリーで使うには長すぎる。
  • 価格が高い。(それに見合う働きはします)
  • 可愛くない(講習会女性スタッフの言い分)

まとめ

ハーブQはちょっとイレギュラーな出来事から再販に至った温灸器

あの艾の煙で充満した状態を、今里社長が見ていなければ出てくることもなかったでしょうから。

発熱面の大きな圧倒的なボディから出される熱量はとても気持ちがいいです。
圧迫を加えながら使うことが出来るので、マッサージ効果のあるとてもいい相棒です。

USB給電で、バッテリーを使えば機動性は確保できます。
しかし、コンセント仕様の安心感は何者にも代えがたい。

棒灸にも魅力はあるものの、マスクをすることが当たり前のこの時代、この機器は手放せなくなっています。

最後に、使い方を検証した動画がありますので良かったら参考にしてください。

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