三稜鍼関係では過去にTT式鍼灸ポンプの分解整備の事をしましたが今回は鍼。
用意したのはイトウメディカル社製のバネ式三稜鍼です。
今回こちらの中規模お手入れを紹介していきます。
重要事項を忘れてました。
ここに示した作業はすべて自己責任において作業をお願いします。
筆者自身がやっている作業の紹介であり効果の保証をするものでもなく責任も取れませんのでよろしくお願いします。
刃先のお手入れ
伊藤メディカルの三稜鍼の鋼材はステンレス製で錆びにくいです。
ステンレスとしては柔らかい金属ですので、硬いところへ使用した際に先が若干曲がることがあります。
洗浄、消毒時に誤って刃先をぶつけたりもありますかね。
(あまりに大きく変形してしまった場合はメーカーに連絡して直せるかご確認ください。)
痛い割に切れてない。
切れたけど強い痛みが出る。
などの症状が出た時は刃先の修正をする必要があります。
曲がりの確認
曲がりの確認は、綿花を使用します。
繊維と垂直方向に鍼先を擦るともし曲がっていると繊維をひっかいて鍼先に細い繊維がついてきます。
鍼先が曲がってカギ状になっている証拠です。
使用後に鍼先の血液をふき取る時なんかに気が付くかもしれません。
研ぐ
曲がっているのを確認したら研ぎましょう。
用意するのはこちら
- #2000/#1500の耐水ペーパーやすり
- やすりはホームセンターなどで売っている灰色の耐水タイプの紙やすり。
粒度は#2000と#1500としましたが、はっきり見えるほど曲がっていなければ#2000だけで十分です。
- やすりはホームセンターなどで売っている灰色の耐水タイプの紙やすり。
- 平らな台
- 重要ポイントです。
平らで凹まない台を用意。と言っても普通の机で十分です。
濡れるからと言ってタオルなど挟まないようにしましょう。
台が歪むと鍼先も歪んで削れます。
- 重要ポイントです。
研ぐ時のコツですが、刃物を研ぐイメージで前後にゴシゴシするかもしませんが、
平らな台に濡らした紙やすりを張り付けるように保持
三稜鍼の刃先を根元からは先へ引く感じで研ぎます。
回数は1回から3回程度、鍼を引くように研ぐ。
金属が柔らかいのでそれで充分研げます。
やり過ぎると刃先が崩れるので厳禁です。
綿花での確認や指先で確認して引っ掛かりがなければ鍼先のお手入れ終了です。
あとは滅菌処理をしてお手入れ終了です。
バネのお手入れ
今回モデルの三稜鍼はバネ式ですので中に押しバネがあります。
お手入れと言っても形の修正が出来たりするわけではないのですが、このバネの形が崩れていたりすると鍼本体と鍼管の収まりが悪かったり使用感の悪化があります。
単純に鍼先には問題無いが、どうしても刺絡で三稜鍼の使用時に痛みが出る。
練習不足(?)と嘆く前に一度バネの確認をしてみるといいです。
と言うのもバネを全数交換してから「最近鍼が痛くなくなった」と言われる体験をしました。
複数の三稜鍼をお持ちでバネの感じがバラバラだと感じたら。
バネの交換をして一定に合わせると技術向上にも一役買うかもしれません。
ついでに掃除の際、鍼管の収まりが良くなって掃除も楽になります。
使用する押しバネ
サイズ的には直径4ミリ、線経は0.3ミリいい感じでした。
全長は30ミリですが、張りの出た感じから25mmまでは短くてもよさそうな感じ。
ただ、線経とバネ長は戻りの強さに関係するのでお好みで探すのもよいかもしれません。
バネのセット方向
場合によるのですけど、三稜鍼のバネにはセットする方向があります。
間違えると使うときに「鍼の戻りが悪い」「鍼が押し込んだまま戻ってこない」といった不具合が出ます。
そういった悩みがあれば一度ご確認を!
確認する。
三稜鍼のバネは、上側(叩く方)が若干軸よりも細くなっていて軸に入りにくいです。
良く入らないから間違えたかと思って入りやすい方から入れて完成!
これすると、鍼の戻りが悪かったり鍼が戻ってこなかったりします。
バネのセットする方向は、軸に入りにくい方向から入れる。これが正解。
どの方向からも何となく入れる時に引っ掛かりを感じるのであれば、バネの交換をお勧めします。
修正する手もありますが、他を歪ませて使いにくくなる可能性もあります。
まあ、挑戦してみてもいいとは思いますけどね。


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